北朝鮮の労働新聞は3日、個人筆名の論評を通じて、従軍慰安婦問題をめぐる日韓両政府の合意を糾弾する論評を掲載した。
論評では、韓国(南朝鮮)が合意したことに対して、「百年の宿敵に民族の尊厳と利益をためらわずに売り渡した、それこそ驚くべき親日国賊的行為だ」と非難。合意につながった裏には「米国の介入策動」があると指摘しながら、「わが民族は、日帝に国を売り渡した乙巳五賊(※)の群れを、いつまでも呪っている」と韓国政権を罵倒した。
さらに、「親米・親日に命をかけて民族の尊厳と利益を根こそぎ売り渡すような反逆者を絶対にそのままにしておかず、断固とした懲罰を加えなければならない」と糾弾した。
※乙巳五賊(いっしごぞく)とは、第2次日韓協約(1905年)に賛同した大韓帝国(韓国)の5人の閣僚を非難する言葉。