北朝鮮がイランとの武器取り引きなどで、年間20億ドル以上得ており、これを制裁するために、中国が北朝鮮とイランを結ぶ航空機の運航を中断させなければならないという主張が出た。

アメリカ議会調査局(CRS)のラリー・ニクシー博士が14日、ワシントンのシンクタンク、ケイト(CATO)研究所で「北朝鮮問題を解決するための中国の役割」という主題で開かれたシンポジウムで、「北朝鮮とイランの間の貿易取り引きで、年間20億ドル以上を北朝鮮が手にしている」と述べ、「意味ある対北制裁を行うためには、金融制裁以外に平壌とテヘランを結ぶ航空便の運航を中断しなければならない」と主張した。

ニクシー博士は「北朝鮮とイランを結ぶ航空便を通じて、科学者や技術者、北朝鮮のミサイル、ミサイルの部品、技術設計図などが運ばれている」と述べ、「アメリカ政府もこうした事実を知っている」と話した。

また、イランやシリア、ミャンマーが最近北朝鮮の主要な顧客になっているが、このうちイランの比重が大きいと述べ、中国が北朝鮮・イラン間を運行する航空便に、給油を提供してはならないと付け足した。

さらに、「中国が北朝鮮に支援する食糧は、全面的に北朝鮮軍に入って行く」と述べ、「これが中断すれば、北朝鮮にとって実質的な圧力になるだろう」と観測した。

ケイト研究所のテド・ゲイラン・カーペンター国防.外交政策担当副所長はシンポジウムで、「中国は基本的に、北に対するレバレッジ(てこ)を使用することをためらっている」と言い、中国の積極的な協力を導き出すために、アメリカが戦略を変更する必要があると主張した。

また、「今は一括した交渉が必要な時点であり、アメリカは北朝鮮との真摯な交渉を提案しなければならない」と言い、修交や大使の交換、休戦協定を平和協定に替えることなど、アメリカは北朝鮮が望むことはすべて、北に提案しなければならないと語った。

一方で、それに代わるものとして、「完全かつ検証可能で後戻りできない北朝鮮の核プログラムの廃棄を要求しなければならない」とも述べ、こうした一括した交渉の提案は、中国が北朝鮮との交渉は効果がないという点を確信させてくれると分析した。

同研究所のダグ・バンドー首席研究員は、北朝鮮の崩壊に対する中国の懸念をアメリカが払拭して、確信を与えることが、中国が北に影響力を行使するためにも重要だと指摘した。

特に、北朝鮮が崩壊した場合、難民の問題が発生したら協力するという意思を、アメリカや韓国、日本が見せなければならず、これを中国に対して保証する必要があると述べ、「北朝鮮が崩壊したらどのようなことが起きて、誰が何をして、秩序は誰が維持するのかなどということについて、今議論をしておかなければならない」と指摘し、北朝鮮が崩壊した後のことについて、関連国が議論する必要があると提起した。