北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、朝鮮労働党の金養建(キム・ヤンゴン)書記が交通事故で死去したと伝えた。死去の日時は29日午前6時15分。73歳だった。
金正恩第1書記の側近として知られる金氏は、朝鮮労働党中央委員会政治局委員で、北朝鮮の国会に当たる最高人民会議の代議員。また、党の統一戦線部長として韓国との交渉を担当した。今年8月の韓国との軍事危機に際しても、衝突回避のための折衝を担った。
同通信は、「 金養建同志は偉大な首領金日成同志と金正日総書記の忠実な革命戦士であり、敬愛する金正恩同志の最も近い戦友、信頼できる革命同志である」としている。
党中央委員会と最高人民会議常任委員会は国葬を行うと発表し、金正恩第1書記を委員長とする国家葬儀委員会を設置した。
一方、葬儀委員には更迭説が出ていた崔龍海(チェ・リョンヘ)氏が、6番目に名を連ねている。