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韓国の情報当局は27日、北朝鮮で市場を利用する住民が一日あたり100万人から180万人に達すると推定した。

当局によると、北朝鮮全土の「総合市場」は306個に増え、住民生活を支える基盤として定着しているという。

先日、韓国ソウルで開かれたセミナー「8・25合意以後、南北経済協力の課題と展望」で、総合市場の数は全体で500個以上と推定されていた。情報当局の306個という数字と隔たりがあるが、公認と未公認の二つの市場が存在することが要因と見られる。

北朝鮮には、公認の「総合市場」だけでなく、未公認の「路地商売(コルモクチャン)」が多数存在しており、セミナー報告の500という数字のなかには、未公認の市場が事実上の総合市場として含まれているようだ。

地域別の市場の数は、平安南道(ピョンアンナムド)が37。咸鏡南道(ハムギョンナムド)36。平安北道(ピョンアンブクト)34。黄海南道(ファンヘナムド)33。黄海北道(ファンヘブクト)32。咸鏡北道(ハムギョンブクト)28。江原道(カンウォンド)26。慈江道(チャガンド)24。平壌(ピョンヤン)23。両江道(リャンガンド)18。南浦(ナムポ)特別市10。羅先(ラソン)特別市5。

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さらに、ソウル大学統一平和研究院が昨年に北朝鮮を脱北した住民146人を対象に、アンケート調査を行ったところ、全体の76.7%が「市場で商売をした経験がある」と回答した。

衣料類の購入回数については、52.1%が「季節ごとに1着から2着」、35.6%が「1年に1着から2着」で、90.3%が「市場で購入した」と回答した。

情報当局の報告やアンケート調査からは、北朝鮮住民の大多数が生活必需品を市場で購入していることが見えてくる。

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北朝鮮当局は、2009年の貨幣改革(デノミ)時に市場を閉鎖したが、食糧難と生活必需品の不足などから住民が大きく反発し、2カ月後に再許可した。

こうしたことから、北朝鮮住民の間で「わが国には党(朝鮮語でダン)がふたつある。一つ目のダン(党)は、朝鮮労働党(チョソンロドン“ダン”)で、もう一つ市場(ジャンマ“ダン“)」というジョークが語られている。