北朝鮮が、ヨーロッパから高級木材を大量に輸入していると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
バルト三国のエストニア統計庁が発表した2015年10月現在の国別貿易統計によると、北朝鮮は9月に11万1407ユーロ(約1470万円)、10月に3万8336ユーロ(約506万円)相当の「もみの木」の原木をエストニアから輸入したことが明らかになった。
北朝鮮は、輸入した木材の用途を明らかにしていないが、エストニアが高級原木の産地であることを考えると、建築や高級家具の材料と見られる。
北朝鮮当局は最近、国内で流通する外貨を国庫に吸収するために、幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)向けの高級レストランやレジャー施設をはじめ、外貨ショップなどを相次いで建設している。また、未来科学者通りなどの高級マンション団地の建設も進めている。
今回の高級原木の輸入は、こうした建設事業と関連があるものと見られる。