(c)人民保安省による拷問と非人道的取扱

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証人は人民保安省の取調担当官による取調、特に中国への無許可の旅行その他の政治的意味のある行為に対する取調での拷問と意図的飢餓にじても述べている。拘禁状況は国家安全保衛部による拘禁とほぼ同じ・であるが、被疑者は家族との面会が時折許可された。

  • A 氏は北朝鮮の自分の家族を支援する手段を確保するため、中国をたびたび訪問していたとして取調を受けた。太い木の棍棒で殴打され、腎臓に不治の障害を負った。

「彼らは何十回も私の背中を打じ、気絶寸前になった。叫ぶこともできなくなった。叫べなくなったら打つのが中止された。答えを得るまで殴れと命令されていたのだと思う。」

  • キム・ガンギル氏は警察官による取調時に「鳩拷問」の姿勢を取らされたと述べた。この姿勢で、血を吐くまで胸を殴られた。さらに、「オートバイ拷問」および「飛行機拷問」にかけられ、極度に苦痛な姿勢を取らされた。これには気絶するまでの長時間の手足の引き伸ばしが含まれる。収容者たちは取調がないときには房内で頭を床に付けて跪いた姿勢で一日を過ごさなければならなかった。動いた収容者は殴られた。キム氏は、警察が起訴したいと考えていた犯罪に従って虚偽の告白をした。
  • Mさんは、穏城(咸鏡北道)での人民保安省による取調でひどく殴打され、両足を骨折した。背骨も骨折した。
  • キム・ソンチュ氏は茂山での人民保安省取調拘置所で、許可なく口をきいた同房者の懲罰を目撃した。看守は檻の狭い格子の間から手を出すよう命じた。その後、看守は金属製の拳銃掃除棒で収容者の手を30分ほど力いっぱい殴打した。「収容者の手を見て私は衝撃を受けた。」とキムさんは話し、次のように続けた。

「彼の手は、その手と同じくらいの厚さの物で打たれて膨れ上がっていた。看守は房に戻るように言ったが、[膨れた手を狭い棒の間から]引き抜くことができなかった。収容者は崩れ落じて泣き続けた。他にできることはなかった。」

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