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農民市場に転換するための措置の一環として、首都・平壌郊外にある平城(ピョンソン)市場が一時的に閉鎖されたと(2日報道)伝わり、デイリーNKは北朝鮮の市場の現況を緊急取材した。

取材の結果、北朝鮮政府が農民市場への転換を推進しているが、平壌、会寧(フェリョン)、恵山(ヘサン)、茂山(ムサン)、新義州(シニジュ)など、北朝鮮を代表する市場が正常に運営されていることが分かった。

北朝鮮政府は2009年1月から、「総合市場」を農産物中心の10日市場である「農民市場」に転換するという布告文を宣布した。だが当時、住民たちが反発したため、6ヶ月間措置を留保した。けれども、6ヶ月過ぎた現在も、北朝鮮政府の市場閉鎖措置には何の進展も見られず、市場は正常に運営されているため、事実上農民市場への転換は難しいと予想される。

平城の卸売り市場も4月7日から10日の間に、一時的に閉鎖措置が取られたが、現在まで正常に開いていると伝わった。

6月27日に中国に到着した貿易事業者のキム(仮名)さんは、「6月中旬にまた平城市場を閉鎖するといううわさがあった。これは政府が、平城の市場がとても大きくなったため、東西に分割する計画を立てたが、そのことがうわさになって広まったようだ。6月24日の時点で、分割されたという知らせや閉鎖されたという動きは全くないという点を、平城市場内の商人に確認した」と伝えた。

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平城市場の華僑商人、パク・チュンシク(仮名)さんは、市場を閉鎖するといううわさについて、「布類(生地や服、手袋、靴下、靴など)や時計を含めた工業品を扱う、平城場の華僑たちの商店を、市内のデパートに移すという方針が出たため、誇張されたうわさが広まったと思われる。市場は6月24日も同じように運営されていて、うわさが事実だったとしても、以前と変わったことはあまりなく、実際に閉鎖するのは難しいだろう」と話した。

平壌市平川(ピョンチョン)区域の鳳鶴(ポンハク)市場は、定刻である16時に開いて18時に閉まるが、19時頃まで延長して開いているという。市場には、市場の許可証を付けて商売する商人が、商人全体のおよそ40%いると伝わった。こうした証言からも、正常に運営されていることが分かる。

江東(カンドン)郡にある市場では、今年に入り市場の閉鎖に対する話が多く出回ったが、現在まで何の措置も取られておらず、全て正常に運営されている。(続く)