北朝鮮による拉致被害者の再調査をめぐり、日朝両政府の当局者が11月中旬から今月中旬にかけて、中国で計3回の非公式協議を行っていたという。朝日新聞が21日、日本政府関係者からの情報として報じた。
非公式協議は11月中旬と下旬に上海、12月中旬に大連で行われたという。
協議では日本側が、日本政府が認定する12人の拉致被害者の安否情報などの再調査結果について、速やかに通知するよう求めたが、北朝鮮側は「8人死亡、4人は入国していない」との従来の主張を維持。同時に、太平洋戦争の終戦前後に朝鮮半島で亡くなった日本人の遺骨返還問題で協議を進めるよう改めて主張したと見られるという。