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保安が徹底されていることから、地下通路の正確な場所は不明だが、秘密の地下通路があるのは、中朝国境付近の慈江道(チャガンド)の山中。金正恩氏の特閣(別荘)や重要施設の地下数百メートルのところに、中朝国境付近に繋がる地下通路がある。また、有事の際に脱出するため、平壌国際空港や南浦港などにも、平壌の指揮所から通じる「地下通路」があると言われている。

「地下通路の建設に当たったのは、特殊建設を専門に行なっている朝鮮人民軍工兵局1旅団だ。金正恩氏が『親衛旅団』と呼ぶほど信頼が厚く、最高の待遇を受けていると言われている」(咸鏡北道の情報筋)

しかし、金正恩氏本人と護衛総局の要員を除けば、正確な場所は誰も知らない。建設の際には周りを塀で囲み、建設労働者が外と行き来する際にはアイマスクを付けさせるほど、徹底的に場所を隠した。

これらの地下通路を利用できるのは、金正恩氏やその家族、側近中の側近だけが使えるものだ。朝鮮戦争の時に、中朝国境付近まで追いやられたことがあるので、同様の事態に備えて掘られたものだ。

情報筋は「戦争に備えるためと言っているが、どうせ自分(金正恩氏)の命が惜しいからだろう」と、金正恩氏を批判した。