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2011年12月に北朝鮮の最高指導者となってから1年を迎えた金正恩氏にとって、2012年12月12日は特別な日なのだ。

金正恩氏が、各種ミサイルに相当なコダワリをもっていることは、動画からも明らかだ。12月12日に、中国・北京のど真ん中で、長距離弾道ミサイル銀河3号を激賞する演出が出来ていれば、さぞかし溜飲が下がったことだろう。

しかし、公演は中止。そして、中国にとっては、またもや中朝関係の汚点の日になってしまった。

銀河3号の発射は、中国政府を大いに刺激した。さらにその翌年の2013年、金正恩氏は、親中派といわれていた張成沢氏を無慈悲に粛清・処刑。その日がまさに12月12日だった。そして、中朝関係は本格的な冷却状態に陥る。

昨年は、大きな動きはなかったが、今年10月、朝鮮労働党創立70周年記念に中国共産党序列5位の劉雲山氏が出席し、中朝関係に雪解けの兆候がみえた。そしてモランボン楽団の公演で、本格的な関係改善の流れができるはずだったが、公演初日の12月12日にドタキャン。