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北朝鮮の住民4人が、西海の延坪島を経由して小型傳馬船に乗り、先月28日に帰順した。

今回の脱出は、最近北朝鮮が‘核保有国’ という宣伝に拍車をかけ、住民の統制を強化している中で起こった事件であり、特に注目される。

核実験以後、北朝鮮政府は住民の脱出を阻むために国境を封鎖するなど、必死の努力をしてきた。現在、北部の国境を越えて脱出する人の数が大きく減った理由も、国境警備隊に対する中央党の集中検閲が行われた後、国境警備を強化したからだ。

中朝国境に劣らず、北朝鮮政府が最も警戒している所が西海岸だ。この間、海からの脱出が頻繁に行われたからだ。海上への脱出を阻むために、政府は海岸の養殖事業所と水産事業所など、該当の企業所にある船舶を厳しく統制している。停泊中は朝と夕方に点検し、遠く離れた海に出る時は海岸警備隊が統制する。

海からの脱出はわたりがにの季節のように、頻繁に船が出港し、統制が弱まったすきに乗じて行われる。2005年6月17日に0.3t級の無動力傳馬船に乗って、ペンリョン島を通じて帰順した夫婦の脱北者や、その後10日もたたないうちに、黄海南道のクミポグから、1tの傳馬船に乗って帰順した3人の家族もすべて、わたりがにの季節に脱出した。

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彼らは家族単位で小型傳馬船を利用した。傳馬船は、船と船の間を行き交う時に使う小型船だ。母船から離れて作業をしなければならない傳馬船は、監視や統制から容易に抜け出すことができる。わたりがにの季節には、西海岸の各港から出航する漁船の数が大きく増え、統制が手薄になるという側面もある。

脱出に失敗すれば、”船が漂流した”と言う

2年前、海から脱出して韓国に来た脱北者のチェ某氏は、“もし海岸警備隊の取り締まりにあえば、船が波で漂流したと言えば罪が減凾ウれる。韓国へ行こうとしたという話は死んでもしてはいけない。準備もよくしておかなければならない”と言った。

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家族単位で動くのも、保安上素早く行動するためだという。傳馬船のような小型船舶は、警備艇に発見される確率も低く、海で脱北者らが最も多く使う。

チェ氏は“波の高さが1mになれば、警備艇が1km先の傳馬船を見つけるのは容易ではない。傳馬船をあらかじめ手に入れて準備してから、風が吹いたり、霧がかかった日に行動を開始する”と語った。

海からの脱出は、中国への脱出のように決断を下すのは容易ではない。小型傳馬船に乗って波と闘わなければならないし、霧の立ち込めた日を選択するため、風で漂流する危険がある。また、北朝鮮の海軍の集中射撃も覚悟しなければならない。

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一方、韓国のドラマやCDのアルバムを通じて目が開けた住民は、韓国を見る目が’過去のかたきの地から憧憬の地に変わった’というのが、最近の脱北者の共通した証言だ。

これと関連し、チェ氏は“漁師はペンリョン島から流れてきた、空のプラスチックボトル一つ見ても、韓国ではよい暮らしをしていることを理解する。それを見て、’南朝鮮に行って見たい’とよく話している”と付け加えた。

北朝鮮政府がいくら海上を封鎖して統制しても、住民たちの変化した思考によってできた‘あいた穴’を塞ぐのは容易ではない。今回の海上脱出は、北朝鮮政府の宣伝にこれ以上耳を傾けない住民たちの脱出行列の一つに過ぎない。