日本の舞台で華麗に舞った「金正日の女」

日本から北朝鮮へ帰国し、万寿台芸術団のメンバーとなった高ヨンヒは、当時スター舞踊手だったパク・エラを押しのけて、1973年の日本公演の主役に大抜擢された。この裏には、後継者の地位を得たばかりの金正日の配慮があった。

こうして高ヨンヒは、今でも在日朝鮮人の間で語り草となっている「万寿台芸術団来日公演」のメンバー、それもいくつかの演目の主役として生まれ故郷への「凱旋」を果たす。

朝鮮画報に掲載された高ヨンヒ
1973年「朝鮮画報」に掲載された高ヨンヒ

当時、7才だった筆者は、朝鮮総連に所属していた亡父と共に公演を訪れているが、残念ながら高ヨンヒの華麗な舞については、まったく記憶にない。