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ロシアの治安当局が、やりたい放題の北朝鮮漁船に頭を抱えていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は語る。

「10月15日、羅先(ラソン)市所属の先鋒水産協同組合の漁船が、ロシアの領海内で違法操業を行った。それだけではなく、海底に敷設されたケーブルを切断した。ケーブルは、銅やアルミでできているので、売り払うとかなりの儲けになるからだ」

北朝鮮漁船のこうした行為に対して、ロシア側が黙っているわけがない。彼らを取り締まるために、ロシア国境軍(国境警備隊)の高速艇がやって来た。しかし。

「ロシアの軍人2人が、北朝鮮漁船に乗り移ろうとしたが、周囲で操業していた他の漁船も集まってきて、ロシアの軍人を集団で暴行したうえに、海に放り投げてしまった」(情報筋)

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別の情報筋によると、事件発生後にロシア軍はヘリコプター3機と軍官を動員して、漁船をすべて拿捕したが、暴行に加担した容疑者7人以外は既に釈放されている。容疑者にどのような処分が下されるかは、今の時点では定かではない。

最近、北朝鮮漁船による領海侵犯と違法操業が頻発していることもあり、ロシア軍は北朝鮮の漁民を乱暴に扱うという。漁民も逮捕を逃れるために必死で抵抗する。北朝鮮当局も「ロシアの領海を侵犯するな」との指示を下し統制に乗り出しているが、どこまで効果があるかは不明だ。