アメリカは2日(現地時間)に、北朝鮮が咸鏡南道シンサン里で、地対艦短距離ミサイル4発を発射したことに対して、北朝鮮に直ちに挑発行為を中断するよう求めた。
国務省のケリー報道官は定例記者会見で、「我々も短距離ミサイル発射の報道を見た。このようなミサイル発射に関する報道は新しいことではない。ただし、そうした行動は状況にとって役立たないものであり、非常に危うい行動だ」と話した。
また、「国際社会ははっきりと大きな声で、ミサイル発射などの危険性について言及してきた。北朝鮮も自分たちがとるべき行動を正確に知っている。こうした挑発行為を中断して、非核化の交渉に復帰すべき」と促した。
今回の短距離ミサイルの発射は、これまで長距離ミサイルを発射してきた北朝鮮が「後退」したことになるのではないかという質問には、「危機のレベルを和らげる措置とは言えない」と語った。
そして、「北朝鮮の意図が把握できない。今後数日間、何をしようとしているのかも分からない。ただし、今回の短距離ミサイル発射が危機を和らげることにはつながらない」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、北朝鮮に拘束されているアメリカの女性記者2人の問題に変化はないと伝えた。
アメリカ国防省も、北朝鮮の今回のミサイル発射は想定外のことではないが、懸念事項であることは確かだという反応を見せた。
米国防省の関係者は北朝鮮のミサイル発射について、「北朝鮮の核プログラムの開発、大陸間弾道ミサイルの性能の向上や実験、拡散活動は非常に懸念される」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、北朝鮮の今回のミサイル発射の背景について、「ミサイルシステムが向上したというミサイル能力を見せつけ、国際社会との交渉で有利な立場に立つことを目指していると思われる」と分析した。
また、「北朝鮮は国際社会の関心を引こうとしているように見える。ミサイル発射もその1つだ」と分析した。
だが前出の関係者は、今回のミサイル発射が12日に採択された国連安保理の対北制裁決議1874号に違反しているのかということについてははっきり分からないと語った。