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今年8月に朝鮮半島を直撃した台風15号(コニ)の影響で大水害に襲われ、400人の住民が死亡するなど甚大な被害を受けた北朝鮮東海岸の羅先(ラソン)市。金正恩氏は現地入りして、早急な復旧を指示した。

新しい家に入居して感激のあまり泣いている被災者。しかし現実は異なるという(画像:我が民族同士)
新しい家に入居して感激のあまり泣いている被災者。しかし現実は異なるという(画像:我が民族同士)

労働党創立70周年記念日を前にした10月8日、完成した災害復興住宅を金正恩氏が視察したことを北朝鮮の国営メディアは大々的に喧伝した。新しい住宅に入居した人々が喜び、踊り、むせび泣く様子も伝えている。一方、デイリーNKでは「欠陥だらけで住めたもんじゃない」という住民の声を伝えている。

復興住宅「すでに破損」

復旧工事は終わったことになっているが、実際は未だ行方不明者の捜索すら終わっていない状況だと咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。