近年では、売春も産業化、組織化が進み、客が払う料金も、相手をする女性の年齢によって差がつけられるようになった。
さらに、平壌市内のバス停は、売春斡旋業者が集まり、あたかも「風俗案内所」のようなスポットと化しており、日本のフーゾクにありがちな写真指名システムも導入しているという。
北朝鮮当局による摘発や取り締まりが行われているはずだが、ワイロを駆使して取り締まる立場の保安員(警察官)を抱き込むーーこうして、売春ビジネスは組織化して、拡大しているようだ。そして、この裏にはかなりの権力者や、当局に強力なコネを持つバックの存在が見え隠れする。
現在のところ、こうした組織的な売春ビジネスは、首都・平壌ぐらいでしか見られないという。しかし、今後は地方にも拡散されながら、より変化していくことは止められないだろう。