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映画はマンスキー監督と北朝鮮当局が共同制作し、台本は北朝鮮が自由に変更できるようにした。ロケの場所も当局が選定し、関係者の指導のもとに撮影され、すべて検閲を受ける。しかし、平壌に1年間滞在する中で、監督は徐々に考えが変わる。そして、「ある手法」を使ってすべてを暴露することを決意する。

その手法とは「録画スイッチを入れたままのカメラを置き去りにする」さらに、北朝鮮のプロパガンダが作られる過程も撮影。当局の関係者が「理想の家族」のイメージを作り上げるために、出演者のセリフ、座る場所、微笑むタイミングなどを事細かく指導しているシーンを暴露している。

例えば、主人公の少女が「キムチは老化とガンを防ぐ」と語る「セリフ」では、当局者が満足するまで何度も撮り直しさせられた。また、工場長が労働者の生産性の高さを賞賛する演説のシーンでは、「盛り上がりが足りない」と何度も撮影させられた。

さらに、また、金日成氏、金正日氏の銅像に捧げられた花を、無造作に撤去するという「担当者が処刑されかねない」衝撃的な舞台裏も暴露してしまった。