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北朝鮮の首都・平壌で、売春業が組織化されているという。個人が行う生計型売春が主流だった売春業が、より企業化、すなわち風俗ビジネスとして、変わりつつあると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

北朝鮮でも古くから売春業は存在した。かつては貧しい女性が糊口をしのぐ生計型売春が主流だった。特に90年代末の大飢饉「苦難の行軍」の頃や、2009年の貨幣改革により経済が大混乱に陥っていた頃は、餓死を免れるために多くの女性が売春に走らざるを得なかった。

しかし、ここにきて「金儲け」のために売春をする女性が現れている。さらに、個人ではなく組織化され、企業化しつつあるという。平壌在住の情報筋は、北朝鮮の組織型売春について、次のように説明した。

「まず、中年女性を人通り多い統一通りや、光復通りのバス停に派遣する。彼女たちはお金を持っていそうな男性を選び『いい絵があるから見ていかないか』と声をかける。男性が応じれば、物陰に連れて行って女性の写真が入ったアルバムを見せる」

バス停が、客引き行為、つまり「風俗案内所」のような場所になっているだけでなく、日本の風俗業界にもある「アルバム指名」まで、既に取り入れられている。

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アルバムには、写真だけでなく、年齢、身長、体重などの情報も掲載され、気に入った女性がいれば、売春宿に連れて行き行為に及ぶ。

これほどの組織的売買春を行うには、かなりの権力者、もしくは力があるバックがいなければ不可能だ。裏で糸を引く権力者は、売買春でかなりの利益を得ていると見られる。

これに関連して、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の別の情報筋は、「清津(チョンジン)などの地方大都市の駅前やバス停などにも売春を行う女性が大勢にいるが、今のところ組織化されてはいない」と、語る。

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これまでも、宿泊業者やブローカー、女性が連携して売春を行うケースはあったが、RFAが報じる平壌の「企業型売春」は、従来より大規模で組織的に行われていると見られる。