人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

保安局は、今年だけでも清津(チョンジン)市中心部にある7棟のマンションを建設、販売した。例えば、市内中心部の浦港(ポハン)区域の鉄道総局周辺や青岩(チョンアム)区域の映画館周辺など、交通の便がいい一等地に7階建てのマンションを建設して大儲けしている。

最近の北朝鮮の都市部では、金日成・正日氏の親子の銅像の近くにある物件の価格が高くなる傾向にある。市内の中心部に位置し、道路などもよく整備されているためだ。

清津市の場合、そうした物件は1戸平均1万3000ドル(約160万円)となっている。ところが、保安局が建てたマンションはその2倍、つまり1戸あたり2万6000ドル(約320万円)ほどもするという。北朝鮮でも不動産価格が図抜けている新義州の高級マンション(平均5万ドル=約610万円)の半分程度にまで迫っている。

住民を追い出し

権力を持った保安局が不動産事業に乗り出したということは、地上げも自由自在にできるということになる。