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北朝鮮が、国連の世界食糧計画(WFP)が送った支援物資を横流ししていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。これまでもあった支援物資の横流しが、依然として横行していることが明らかになった。

RFAの両江道(リャンガンド)の情報筋によると、国連が送った子ども向けの支援物資が国家的建設事業の労働者に配給されている。驚くべきは、横流しの指示を下したのは他ならぬ金正恩第1書記だという。

指示は、今年4月、金正恩氏が「白頭山英雄青年発電所」の建設現場を視察した際に、下された。

「現場を見た元帥様(金正恩氏)は、『労働者にちゃんと食べさせろ』と述べたことにより、パッケージに「WFP」と書かれた菓子が毎日20個ずつ配給されるようになった」(両江道の情報筋)

さらに、毎日午前と午後4時には、水で溶いた粉ミルクがおやつとして配られていた。粉ミルクは、現場の食堂で麺やすいとんのスープにも調味料として使われていた。

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発電所の建設は完了したが、10月中旬からは、目下工事が行われている「白頭山観光鉄道」の建設労働者にも、やはり「WFP印」の小麦粉と粉ミルクが配られるようになった。

ちなみに、粉ミルクには紙袋に入れられた40キロと、ダンボールに入れられた20キロの物資があるが、後者は労働者の口には入らず、労働突撃隊の幹部が横領したという。紙袋入りは質が悪く、ダンボール入りは、上質だからだ。

この件についてWFPの担当者は、現地の状況を把握した後に答えるとRFAに回答を寄せた。