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食材は、いずれも平壌市内の西浦(ソポ)区域、平安南道(ピョンアンナムド)の平原(ピョンウォン)郡、甑山(チュンサン)郡、順川(スンチョン)市の龍池里(リョンジリ)にある「アヒル牧場」で育てられた高級アヒル肉を使っている。

平壌の一流シェフが、燻製にしたアヒルの首、頭、足などを栄養が損なわれないようにカラッと揚げる。味も一流だが、値段も張る。安くても15ドル(約1800円)、高いものは50ドル(約6100円)だ。

高級レストランでのご予算は、1人あたり少なくとも50ドル。4人家族なら200ドル(約2万4000円)と、コメ320キロが買える額に相当する。市場で売られている1杯500~6000北朝鮮ウォン(約7.5~90円)の麺類で舌鼓を打つ庶民からすると、気の遠くなるような値段だ。

ちなみに、国営アヒル牧場では、労働党の畜産計画に応じて、平壌市内の高級レストランにアヒル肉を国定価格で卸さなければならない。しかし、大赤字になり牧場運営に支障が出たことから、トンジュの経営するレストランに市場価格で卸して、運営資金を稼いでいるとのことだ。

客層は北朝鮮のニューリッチ

そんな高級レストランに、続々とやって来るのは、やはりトンジュや幹部たちだ。