北朝鮮人権問題を担当する国連のマルズキ・ダルスマン特別報告者は26日、韓国ソウルで記者会見を行い、「北朝鮮の反人道的犯罪に対して必ず責任糾明しなければならない」と述べた。
23日から訪韓しているダルスマン氏は、この日の記者会見で、「国連北朝鮮人権調査委員会(COI)が国連人権理事会に報告書を提出してから2年が経ったが、北朝鮮の人権状況は全く改善されなかった」と指摘。過去2年間の活動を評価しながら「責任糾明に乗り出すべき」と強調した。
また、南北離散家族の問題について「離散家族のほとんどが高齢であることを考慮して、実質的な解決策を用意して、早急に問題を解決すべきだ。南北離散家族の双方に影響を及ぼしているという点で、この問題自体が人権侵害であることを認識すべき」と述べた。
さらに、北朝鮮とロシアの間で締結された犯罪人引渡し条約にも深刻な懸念を表明した。
ダルスマン氏は来年3月に任期満了となる。