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ちなみに日本の報道だけを見ていると、相手に対して強硬なのは北朝鮮だけのように見えるが、韓国軍部などにも「イケイケ」な空気はある。延坪島砲撃から5年目の追悼式典には朴槿恵大統領がビデオメッセージを寄せ、軍に対し「完璧な軍事対応態勢を確立し、いかなる威嚇と挑発にも揺るぎなく対応しなければならない」と述べた。毎年開かれてきた追悼式典に韓国大統領がメッセージを寄せるのは初めてで、北朝鮮への強気な姿勢を求める世論に配慮したものと言える。

韓国側のこうした空気は、北朝鮮側が仕掛けた地雷爆発に端を発した8月の軍事的緊張を受けて、さらに高まっている。当時、韓国側は自軍兵士の身体が地雷で吹き飛ばされる映像を公開。韓国国民の愛国心は高揚し、それに支えられた韓国政府との「チキンレース」で、金正恩氏は無残に敗北した。

それでもなお、韓国側には北朝鮮との対決に前向きな空気がある。金正恩氏の「斬首」をねらう作戦の導入推進も、その表れだ。