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今回の取り締まりは、今年初めに金正恩氏は「8.3ドライバーのせいで、まともに運転できない」と不満をこぼしたことが発端となった。「8.3ドライバー」とはいい加減なドライバーのことだが、今年初めから、平壌市内や全国各地で大型トラックによる交通事故が多発し、犠牲者も出ている。

情報筋は「道路の状態は1970年代のように悪いのに、車の数は3年前と比べて2倍に増えた。ワイロを払って免許を取得し、ソビ車(民間の営業用車両)を運転するブームが起きたからだ」とその背景を説明した。

北朝鮮では、自動車養成所(自動車学校)に通い、運転技術から修理技術まで習い、試験に合格してようやく免許を取得できるのだが、この過程に6ヶ月もかかってしまう。それで、ワイロで手軽に済ませようとする人が増えたのだ。

平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、新規ドライバーの場合は250ドル(約3万円)、4級免許(普通免許)所持者が2級免許(大型免許)に切り替える場合は50ドル(約6100円)がワイロの相場だ。