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23日に韓国で5万ウォン紙幤の流通がはじまった。

韓国銀行が23日午前6時から、金融機関の本店や、韓銀と入出金の取り引きをしている支店に5万ウォン札を供給したと明らかにした。1万ウォン以上の額の紙幣が流通するのは、36年前の1973年6月に1万ウォン札が発行されて以来初めてのことだ。

韓国銀行は高額紙幣を発行する理由として、経済的な費用と国民の不便さの解消をあげている。

5万ウォン札が流通したら、物価が上昇するのではないかという懸念も出ているが、一般の商取引で紙幤を数える際の時間が短縮されて、これまでは紙幤を沢山所持して保管しなければならなかったが、そうした不便な点が改善すると期待されている。

また、5万ウォン札が登場したら、10万ウォン小切手の使用が減り、社会的な費用が減少するという効果もあり、1万ウォン札を発行して保管するための費用も減ると予想されている。

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ところで、北朝鮮と韓国は経済力に差があるため、貨幤を製造する水準や種類にも差が見られる。北朝鮮の一般的な貨幤には硬貨が5種類と紙幤が8種類あって、朝鮮中央銀行が発行している。

北朝鮮で一番高額な紙幣は5000ウォン札で、表には金日成の肖像画が描かれていて、裏には万景台の故郷の家が刷られている。2002年に流通が始まった北朝鮮の貨幤には、ドルのレートを基準にすると、韓国の貨幤の約1/3の価値がある。

それ以外にも、紙幤には2000ウォン札や500ウォン札があり、硬貨は1ウォンから1千ウォンまである。けれども北
朝鮮では、こうした現金よりも外貨の方が好まれている。

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北朝鮮の住民たちは、昔は特殊な貨幤である「外貨交換票」を好んでいたが、今はドルや人民元などの外貨の方が好まれているという。

北朝鮮ではインフレもひどく、貨幤の価値がすぐに下落し、大量の品物を取り引きする貿易商や卸売業は所持することも困難なので、北朝鮮のウォンは外貨ほどの人気がない。

また去年7月の対北消息筋の話によると、北朝鮮の市場では、中国のお金さえあれば買うことができない品物はなく、わざわざ北朝鮮の一般の貨幤に両替して使う必要もないという。

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現在、1人民元に対する北朝鮮の貨幣の為替は平均570ウォンだ。去年の6月と比べると、人民元を基準にして北朝鮮の貨幤の価値が120~130ウォンほど下落した。

このように、北朝鮮の商人や住民がドルや人民元を好んでいたら、北朝鮮の貨幤の価値はどんどん下落すると思われる。

また、北朝鮮では北朝鮮の貨幤を比較的容易に偽造することができると言われている。以前は紙幤の図案を描いて刷る方法で偽造していたが、最近は本物の紙幣と同じような質の紙を作って、カラーコピーをして偽造しているという。