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たとえば、今年1月にフランスの週刊新聞シャルリー・エブドが襲撃された際には、なぜかテロリストよりも米国を猛非難する記事を掲載した。どうやら、「テロも悪いが米国の謀略はもっと悪い」とする北朝鮮本国の情勢観を反映して書かれているらしく、「ホワイトハウス陰謀論」まで含まれていてなかなか読ませる内容になっている。

これらの記事はいずれも、記者個人の自由な裁量で書かれているわけではない。北朝鮮当局と朝鮮総連本部、朝鮮新報本社、現地記者が綿密な打ち合わせの上で作成しているのであり、言わば北朝鮮の準公式メッセージなのだ。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記