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金正恩氏は、過去の経歴や評価に限らず、切る時は切るという冷酷無比な粛清政治を行っている。それは、金正日氏がお膳立てした李英鎬(リ・ヨンホ)元総参謀長(2012年に粛清)や張成沢氏(2013年12月に処刑)、そして今年4月に高射砲で銃殺された玄永哲元人民武力相の例を見れば明らかだ。

現在のところ、北朝鮮国営メディアから崔龍海氏の処遇に対する具体的な報道や告知は一切ない。しかし、2年前の「張成沢粛清事件」のように、数ヶ月後に電撃的に粛清と処刑を明らかにするという可能性はなきにしもあらずだ。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記