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北朝鮮に、友好国からの軍事代表団が相次ぎ訪れている。

まず、10月にグエン・チョン・ギア総政治局副主任を団長とするベトナム人民軍政治幹部代表団が訪朝。リョム・チョルソン陸軍中将をはじめとする朝鮮人民軍政治幹部代表団と会談した。

さらに同月、ソムケウ・シラウォン治安維持相ら、ラオス治安維持省代表団が訪朝した。こちらは軍ではないが、会談相手となった北朝鮮の人民保安省は、治安機関であると同時に武力官庁にも位置付けられる。

そして今月10日、チメドルジ・ソソルバラム局長を団長とするモンゴル国防省代表団が平壌に入った。その後の動向はまだ伝えられていないが、北朝鮮人民武力省のカウンターパートと会談を行うものと見られる。

このように、友好国の軍事代表団が北朝鮮を訪問すること自体は、特に珍しいことではない。しかし、北朝鮮が新たな核実験やミサイル発射を示唆している状況があるだけに、何を話し合っているのかが気になる。

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そして最も気になるのが、ロシア軍総参謀部代表団の訪朝目的だ。

日本のマスコミはまったく報じていないが、ニコライ・ボグダノフスキ第1総参謀長(少将)を団長とするロシア連邦軍総参謀部の代表団が9日から訪朝している。

この2日前、朝鮮人民軍の長老である李乙雪元帥が死去した。そのためボグダノフスキ氏の訪朝は、弔問のためかとも思われた。李元帥はプーチン大統領から記念メダルを授与された人物でもあり、ロシア軍高官の弔問があってもおかしくはない。実際、同氏は10日に李元帥の遺体が安置されていた中央労働会館を訪れている。

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とはいえ、ボグダノフスキ氏はロシア軍における軍令(作戦指揮)の実質トップであり、シリア内戦への軍事介入に際してはイスラエル軍との調整なども担っている。そんな超多忙な人物が、弔問のためだけに北朝鮮に行くだろうか。

と、思っていたら、同氏が11日、朝鮮人民軍の呉琴鉄副総参謀長と会談したとのニュースが入ってきた。両国軍の実質的な実務トップ会談である。

何が話し合われたのかについて、朝鮮中央通信は「共同の関心事となる問題」としか伝えていない。

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ちなみに北朝鮮とロシア、そしてシリアはいずれも軍事的に密接な関係にある。金正恩氏とシリアのアサド大統領は、誕生日などに熱い応援メッセージを交換し合うほどの「マブダチ」だ。シリアには北朝鮮が兵士を派遣しているとの噂まである。

この時期の会談で、北朝鮮軍とロシア軍の大幹部がシリアについて意見交換をしないわけがない。どんな意見が交わされたのか、気になって仕方がない。