韓国で2014年4月16日に発生した旅客船セウォル号の沈没事故で、乗客を救助せずに船を脱出したとして殺人罪などに問われた船長のイ・ジュンソク被告(70)ら乗組員15人の上告審判決公判が12日、ソウルの最高裁であり、裁判官は全員一致でイ被告に殺人罪を認定した2審判決を支持。被告の上告を退け、無期懲役が確定することになった。

最高裁はほかの乗組員14人についても上告を棄却し、懲役1年6カ月~12年が確定する。

事故では修学旅行中の高校生ら295人が死亡し、9人が依然、行方不明のままとなっている。

最高裁は、イ被告が乗客らが溺死するしかないことを十分に予見できたにもかかわらず、先に船を脱出したのは、船長としての役割を意識的かつ全面的に放棄したことになると指摘した上で、「イ氏の不作為は作為による殺人の実行行為と同等の法的価値がある」として「未必の故意」を認めた。

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