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“幼稚園生や小学生など、数万人の児童を動員してマスゲームとカードセクションでの演技を行うアリラン公演は、深刻な人権侵害であると同時に、学習権の侵害にあたる”

北朝鮮のアリラン公演に対して、国内の児童、人権専門家らは、国連児童条約を深刻に違反した行為であると判断した。

北朝鮮は2005年以後、大集団体操’アリラン公演’を準備し、体操台(舞台公演)と背景台(カードセクション演出)に、児童数万人を動員して、最低6ヶ月間、軍隊式に大規模な訓練を実施してきている。

国連児童権利委員会の副議長であるイ・ヤンヒ成均館大教授は24日、デイリーNKとの通話で、“北朝鮮のアリラン公演に出演する児童たちが、残酷な訓練を受けるのは、国連児童権利条約に深刻に違反するものである”と述べ、“北朝鮮は国連や国際社会が近付くことができないほど隔離されている”と、調査の難しさについて言及した。

イ教授は“特に児童がアリラン公演に参加する間、正常な教育を受けることができないなど、学習権を侵害されている”と述べ、“北朝鮮は児童権利条約に加入したが、現在までこれを履行していない”と強調した。

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教授はまた、“北朝鮮の児童がアリラン公演の練習をする間、集団で合宿をするが、収容施設に対し調査し、残酷な訓練が児童たちの身体の発達にどのような影響を及ぼすのか、正確に知る必要がある”と言い、“しかし北朝鮮はこのような国際社会の努力による勧告を拒否している”と強調した。

更に、“韓国のメディアが2005年のアリラン公演が、まるで自国の学校が開催する行事のように描いたのに失望した”と述べ、“メディアはアリラン公演を練習する過程で、児童がどのような待遇を受けているのか、正確に報道しなければならない”と要請した。

“一つの動作を数千回繰り返すことは発育にも悪影響”

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アジアの児童や女性の人権問題の解決のために設立された、アジア人権センターのホ・マンホ所長も、“数万人の児童を出演させて、アリラン公演をすることに対して、常識的に納得できない”と述べ、“このような国家的レベルでの児童動員は、明白な国連児童権利条約の違反”と批判した。

ホ所長は特に、“一つの動作を数千、数万回繰り返すことは、子供達の成長の助けにならない残酷な運動である”と主張し、“これは国家レベルで児童の人権と労働を搾取していることに相違ない”と批判した。

また、“金日成の誕生日を記念するためのアリラン公演で、数万人の児童の人権を侵害することはありえないこと”と言いつつ、“韓国政府をはじめとし、国際社会がこうした問題に対して、積極的に北朝鮮に提議しなければならない”と要請した。

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シン・ヘス国家人権委員会非常任委員は、“人権委員として、北朝鮮に対して公開的に発言することは適切ではない”と言いながらも、“北朝鮮社会の階層ごとに、人権問題は存在しており、児童の人権問題も深刻である”と指摘した。

シン委員は“北朝鮮の体制自体に問題があるため、何一つ問題がないものはない”と言い、“児童、女性など、一般の人々まで人権問題が存在する”と強調した。

一方、人権運動愛の部屋は、北朝鮮の体制の特性上、アリラン公演は問題にならず、韓国の基準で評価してはならないと説明した。

パク・ソクジン人権運動愛の部屋の北朝鮮人権担当者は、“アリラン公演の練習で児童の人権が侵害されているとは判断しにくい部分がある”と述べ、“程度の差はあるが、アリラン公演と過去の韓国の運動会での体操の練習は、基本的に同じ問題”と主張した。

パク氏は“児童の意思に反して強制的に動員されているのか、正確にはわからない”と言い、“ヨーロッパの国家でも児童がサーカス公演で厳しい訓練を受ける場合があるため、アリラン公演自体は悪いことだけではない”と語った。

更に、“北朝鮮で体制宣伝のための集団体操などは、日常的で自然なこと”と言い、“児童もこうした自然な行事に参加することを、体制宣伝に利用されると主張することは間違ったこと”と付け加えた。

2005年10月に国家人権委員会は、北朝鮮の労働党創立60周年記念の‘アリラン’公演が、北朝鮮の児童の人権を深刻に侵害しているとし、観覧を慎むことを促す声明の発表について議論したが、阜?繧ノ案件として採択しないことを決定した。