最近、北朝鮮で後継者として有力視されている金正雲の周辺に、金正日総書記の長男、金正男を暗殺しようとする企みがあったと、 韓国のKBSが15日に報道した。
KBSは中国の消息筋の言葉を引用して、北朝鮮の後継者として浮上した金正雲側が企んだ暗殺は、中国の反対で挫折したようだと伝えた。
中国の消息筋によると、中国政府が北朝鮮のいぶかしい動きに対する諜報を手に入れて、金正男をべつの場所に避難させて保護したという。この暗殺計画は金正日総書記も知らず、隠密に遂行されたそうだ。
だが、北朝鮮の元高位幹部だった脱北者がデイリーNKとの通話で、「金正日が知らないうちに、彼の息子を暗殺しようとする計画を立てるということはありえない」と述べ、「金正雲を後継者として立てるためには、金正男が問題になる可能性はあるが、金正雲の側近が自分の息子を暗殺しようとするのを、金正日は絶対に容認しないだろう」と指摘した。
更に、「金正日がまだ絶対的な権力を握っていて、金正雲も後継者として初歩的な段階にいる状況で、金正雲の側近が金正男の暗殺を企んだ可能性は低い」と一蹴した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面中国のこの消息筋は、中国が金正男を救出した理由について、「中国の高位の人と長い間親しい関係にあったため」と主張している。また、金正男は今後も非難した場所に留まり、中国への亡命を検討する可能性があると分析した。