今でこそ、アジアの中堅クラスの座に甘んじている北朝鮮サッカーだが、1966年W杯イングランド大会では、圧倒的な下馬評を覆し、アジア勢としてはじめてベスト8に輝くなど、「奇蹟のイレブン」としてサッカー史に記録されている。
予選リーグで強豪イタリアを撃破した北朝鮮イレブンは、試合会場だったミドルズブラ市民を魅了。北朝鮮を応援するため市民たち3000人がリバプールまで駆けつけた。また英国の行く先々で北朝鮮イレブンは熱狂的に歓迎された。
先日、ニュージーランドの大会連覇で幕を閉じたラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会の予選リーグで、ジャパンは大会3位の強豪南アフリカを撃破したが、予選会場だったブライトンの市民はジャパンの勝利に熱狂した。フットボール発祥の地だけあって、素晴らしいチームには賞賛を惜しまないというフェアな精神が根付いているようだ。
余談だが、この勝利によって過去の通算成績で南アフリカに勝ち越している国は王者ニュージーランドと初対戦で1勝0敗としたジャパンだけという奇妙な記録が達成された。