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携帯電話の普及が進む北朝鮮だが、人口2500万人の国で既に370万台(韓国国家情報院の発表)も普及している。若者たちの間ではスマートフォンなしでは恋愛もできないとしているが、それを裏付ける証言を米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

北朝鮮の理系エリートを多数輩出してきた金策工業大学の卒業生で、脱北し昨年12月に韓国にやって来たカン・ジョンナム(仮名)さん。先月30日に韓国のソウルでNK知識人連帯、世界北韓研究センター、民族魂統一連帯が共同で開いた記者会見の場で、北朝鮮の携帯電話事情について詳しく証言した。

「3~4年前までは、大学のクラスの中で携帯電話を持っているのは2~3人しかいなかったが、それから1年でクラスの半分が携帯電話を持つようになった」

カンさんは、北朝鮮の大学生が携帯電話を持ちたがる「ある理由」について次のように語った。

「大学生の間では、携帯電話を持っている人が持っていない人より恋愛できる確率は12倍高いという話があるので、ひもじい思いをしてでも、がんばっておカネを貯めて携帯電話を買おうとする。携帯電話を持っていることは自分の価値を高めることに繋がる」

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携帯電話によるネット接続については「通話、メール、写真撮影、動画視聴、ゲームは自由に使用できるが、外部世界へのインターネットは使えなかった」と証言した

北朝鮮メディアは、携帯電話でネットショッピングを楽しんだり、電子書籍を読めるようになったと宣伝しているがカンさんは「そんなものは一度も見たことない」と言う。

また、北朝鮮のインターネット事情について「金策工業大学でも、研究目的でごく一部の人がインターネットに接続することが許されていたが、接続する際には労働党の秘書、保衛部(秘密警察)要員、教授、学生がお互いを監視し合う」と証言した。