北朝鮮民主化委員会の黄長ヨプ委員長が、「長い間続いてきた首領独裁が滅びる時が来たようだ」と述べ、「北朝鮮の最近の挑発行為自体が、非正常的なものと見ることができる。金正日はもう変わらなくては耐えることができないだろう」と断言した。
黄氏は11日、北朝鮮民主化ネットワークの金永煥研究委員に会い、「金正雲や他の誰が後継者になっても、北朝鮮には希望が見えない」と言ったと、この日同席した参席者が伝えた。
黄氏はまた、「北朝鮮の運命を決めるのは後継者ではなくて中国」と述べた。
「中国はいまだに金正日を利用することが有利だと思っている」と言い、「そのため国際的な世論を意識して(北朝鮮の武力示威を)嫌がる振りをしながらも、決定的な対応はとっていない」と指摘した。
そのため、「金正日と手を握ることによる損害の方が大きいということを分からせなければならない」と述べ、「北朝鮮の挑発が戦争の脅威として飛び火する時、中国も決定的な打撃を受けることになるだろう。国際情勢が変わったため、今からでも手を放さなければならないと、積極的に説得しなければならない」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金永煥研究委員はこの席で、北朝鮮の後継者問題について「3代権力世襲は、外形的には成功するかも知れないが、根本的には成功できないと思われる」と語った。
更にこれに関して、「1974年に金正日が後継者に指名された時まで、金日成に対する絶対的な忠誠心があったが、今は北朝鮮体制や金正日に対する忠誠心がかなり弱まった」と指摘した。
また、最近脱北した北朝鮮の住民の証言を総合すると、こうした民心離反の現象が明らかになっていることを確認できるとも語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金研究委員は「北朝鮮の大学生たちは、集まってお酒を飲む時、『うちの社会はどうしてこうなのか。一体、誰のせいなのか』と話しているという。盗聴のおそれがあるため、金正日の肖像画を指して体制の失敗の原因を金正日のせいにしている」と話した。
こうした対話の内容は、以前は親族の中でも信じられる人以外には話す必要もなく、話すこともできなかった。
金研究委員は「後継問題以外にも、北朝鮮体制が搖らいでいる現象は色々な所で発見されている」と言い、「国内外的に情勢が随分変わっているし、金正日の総合的な判断力も劣ってきていると思われる」と付け足した。