まさに北朝鮮国家にとって「自慢の娘たち」と言えるが、海外における彼女らの勤務実態はと言えば、決して楽なものではない。

中国で取材の合間に何度か立ち寄った北朝鮮レストランで、24歳の女性従業員と顔見知りになったことがある。仮に朴さんと呼ぼう。

むかし、朝鮮総連代表団の一員として平壌を訪れた際の思い出を語ると話が弾み、現地での生活ぶりについても詳しく教えてくれた。

筆者 1日に何時間ぐらい働くの? 朴さん 午前10時に出勤して、お店の営業は午後の休憩を挟んで夜11時までです。その後に1~2時間、歌や踊りの練習をします。

筆者 あんなに上手なのに、練習は毎日? 朴さん 練習しなければ、技術は維持できませんよ。それに夕食が遅いので、そのまま寝ると太ってしまうでしょう(笑)。

筆者 休日は? 朴さん 月に2回ほどなので、ほとんど家で休んでいます。たまに同僚と一緒にショッピングにも行きます。

筆者 ああ、給料もらえるんだ! 朴さん ちゃんともらってますよ(笑)。両親や弟のお土産を買うんです。

筆者 お父さんはどんな仕事をしているの? 朴さん 両親とも平壌で医師をしています。

金正日秘密資金

事情通の朝鮮族の貿易業者によれば、「給料といっても、彼女らの場合は小遣い程度のものではないか。それでも外貨を貯められるのだから、国内で働くよりよほどマシ。それに大先輩格の女性マネジャーがプライバシーにも目を光らせているから、外でカネを使って遊ぶ余地もないはずだ」という。

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