日本政府と韓国政府は、安倍晋三首相と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領による首脳会談を来月2日にソウルで行うことで合意した。
日韓両国は、竹島問題や従軍慰安婦問題などで意見が対立し関係が悪化。この間、首脳会談も行われない状態だった。今回実現すれば、第三者を交えない日韓首脳会談は2012年5月以来の3年半ぶりで、両氏の就任後は初めてとなる。
首脳会談では、両国の懸念事案が取り上げられると見られるが、とくに対立の原因となっている慰安婦問題では、韓国側が進展を求めていることに対して、日本側は1965年の日韓請求権協定などで解決済みとの立場を貫いている。また、竹島問題でも意見の対立は続いているが、会談を通じてどこまで両政府の溝を埋められるのかに注目される。
日韓首脳会談に先立ち、1日にはソウルで日本と韓国、中国の間で首脳会談が開催される。その後、3カ国首脳による共同宣言を発表する方向で最終調整を進めているという。