北朝鮮の官営媒体、朝鮮中央通信が8日、「朝鮮民主主義人民共和国の中央裁判所は、アメリカの記者ローラ・リンとリ・スンウン(ユナ・リー)に対する裁判を4日から8日まで開いた」と報じ、「裁判では既に起訴されていた朝鮮の民族的大罪、不法国境出入罪に対して有罪を定め、ローラ・リンとリ・スンウンにそれぞれ12年の労働教化刑を言い渡した」と伝えた。

重刑の宣告が予想されていたが、朝鮮の民族的大罪でという理由で事実上最高刑に近い形が宣告された。裁判の内容は明らかにされていないが、脱北者支援活動が、朝鮮民族に敵対した行為と見なされたようだという分析が出ている。

アメリカの女性記者に対する裁判は、北朝鮮の最高法院である中央裁判所が行っているため、抗訴審はなく1審で終決する可能性が高いと言われている。

北朝鮮は今月4日に、抑留しているアメリカ国籍の女性記者2人に対する裁判を午後3時に始めると明らかにし、4日後に速かに裁判を終結した。裁判の間、北朝鮮国内では2人の記者に接触したスウェーデン大使を含み、被告側で裁判の進行状況を把握することができる人の立ち会いは一切許諾されなかった。

弁護人の弁論があったのか、弁論があったとしたらどのような内容だったのかについても、外部に何一つ明らかにされていない。

北朝鮮は3月17日に抑留したと伝えた女性記者たちに関して、事件の経過や裁判の過程を、朝鮮中央通信を通じて公開してきた。通信は3月21日、アメリカの女記者抑留・調査中→3月31日、「不法入国」と「敵対行為」の疑いを確定・起訴の準備→4月24日、裁判が決定→5月14日、中央裁判所に起訴→6月4日、裁判回附→6月8日、宣告の内容を報道した。

裁判の結果が出たことにより、2人の記者をアメリカに送還させるための交渉が、米朝両国の間で本格的に始まると外交関係者らは予想している。

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