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金正日の三男、正雲が北朝鮮の後継者として有力視されている中、長男の正男が中国の特別行政区域であるマカオに亡命する可能性が高まっていると、日本のメディアが報じた。

産経新聞は4日に北朝鮮に詳しい消息筋の話を引用し、「北朝鮮の秘密警察である国家安全保衛部は4月3日午後8時ごろ、平壌市内で正男氏の複数の側近を拘束した」と報じた。更に、「マカオでこの情報を知った正男氏は北朝鮮国内の側近らに何が起こっているか調査するように指示。7日には別の側近が拘束されたことが分かり、体制移行に伴う粛清である可能性が高いと判断、マカオに留まる意向を固めたという」と伝えた。

同新聞はまた、「正男氏は4月4日に北京在住の第1夫人、崔恵里氏に『昨夜、同級生が連行された』と電話で連絡」したと報じた。

同新聞は別の北朝鮮消息筋の話を引用して、「金正日氏の側近、張成沢国防委員が3月初旬に正男、次男の金正哲(ジヨンチヨル)(27)、正雲の3氏を面接調査したところ、正男、正哲両氏は後継を断ったという」と伝え、「これを受け、朝鮮人民軍を中心に金正雲後継に向けた体制づくりがスタート。この過程で正男氏の側近が拘束されたとみられている」と分析している。

このニュースに韓国情報当局は、「正雲が後継者に確定した場合、そのようなシナリオも可能だが、実際にそういったことに関する情報はまだ入っていない」と語った。

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金正男は故成恵琳の息子で、3番目の婦人、高英姫の息子である正雲とは腹違いの兄弟だ。正男は幼い時から金正日が権力を掌握した後、叔父のキム・ヒョンジュや継母のキム・ソンG、兄弟の金平日が政治的に迫害されたのを目の当たりにしてきた。

正雲が北朝鮮の後継者に確定すれば正男にとっては脅威となるため、自分の滞在先である中国に亡命する可能性もあるという「金正男中国亡命説」は以前からあった。