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北朝鮮は「先軍政治」を政治スローガンとしている。先軍政治とは、「国の柱である軍の強化は経済建設よりも重要で、軍は何事にも優先する」と思想だ。

金正恩第1書記もしきり「先軍」を強調するが、住民の間では軍に対する反感が高まり「米帝よりもひどい」という声も出ていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

こうした、いわば「反軍思想」は、金正恩体制になってから高まっているが、ある事件が火をつけたという。一体、何があったのか。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると事件が起きたのは、清津(チョンジン)市農村経営委員会傘下の青岩(チョンアム)協同農場だ。

「農場は、春の田植えの時に使う肥料代、農薬代や、農村支援者の食費などの予算が確保できず、「ツケ」で購入した。秋の収穫後に、ツケを返すことにしていたのだが、農作物の値段が下がったため支払えなくなってしまった」(内部情報筋)

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この事態に対処するため、農場の管理委員長は栽培していた軍用のトウモロコシ20キロを横流しを指示して穴埋めをしたが、これが発覚して農村管理委員長は即刻更迭された。さらに指示に従った作業班長は懲役15年の刑に処せられたという。

軍関係者は『軍用の作物を横流しするとは大罪だ』と主張しているが、内情報筋は「農民からは『死ぬ思いをして一年間育てたのに、犯罪者扱いだなんて』と軍に対する恨みと怒りの声が上がっている」と話す。

「そもそも、軍が『窃盗団』になって、農民に多大な被害をもたらしている。 軍は、一所懸命畑仕事をやっている農民に対してありがたいとすら思わず、農民の生存権と財産を脅かすばかりだ。まるで昔の匪賊のようだ」
(内部情報筋)

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協同農場では、普段から作物を泥棒から守るため、農場員がいたるところで寝ずの番をしているが、武器を持った軍人たちに襲撃されれば抵抗するわけにもいかない。

「作物が盗まれたら、警備をしていた農場員も処罰されかねない。襲撃してきた軍人に『俺も縄で縛り上げて連れ去ってくれ』と頼み込むことすらある」(内部情報筋)

こうしたなか、収穫物をめぐって軍と農場の大規模な争いに発展しそうな雰囲気だ。収穫期を迎えた北朝鮮の農村で緊張感が漂っている。