例えば捕虜を生きたまま閉じ込めた鉄製の檻をクレーンでプールに沈め、彼らが水中で溺死する様子を撮影したイスラム国の残虐動画を見せられたとしても、それと自分を関連付けて考えることなど誰にとっても簡単ではない。
だが実際のところ、ISの影響はかなり以前から、すぐ近くにある東南アジアにまで及んでいる。
そして遂に、彼らの「影」が東アジアにまで伸びてきたようだ。
もっとも、よくよく考えてみれば韓国、そして北朝鮮も、ISを含むイスラム過激派と無縁な国だったわけではない。
北朝鮮も「敵」
一般にはあまり語られないが、韓国はイラク戦争の時、米英に次ぐ規模の部隊(3600人)を派兵した国である。日本と同様に戦闘には参加しなかったが、米国を憎悪する人々に「敵」としての姿を見せてしまった事実は容易に消えないだろう。