脱北者団体である統一文芸人協会（会長チョン･スバン）は23日、ソウル、テバン洞のソウル女性プラザで、‘世界本の日’を記念して、脱北者の著書を紹介する‘統一人図書展示会’を開催した。

40人以上の脱北者が参加している統一文芸人協会は、北朝鮮の現実を知らせるために2004年に結成された。北朝鮮の現実を知らせることができる本を選定して広報活動を行ったり、統一文学の創作活動を行っている。

この日の展示会には脱北者が書いた本121冊、脱北者の証言に基づいて出版された本14冊、北朝鮮を訪問した外国人が書いた本8冊、あわせて143冊の本が並べられた。

展示会にはブッシュ米大統領が読んで話題になった‘収容所の歌’（姜哲煥著, 時代精神)をはじめとし、‘私は金正日の極私警護官だった’（李英國, 時代精神)など脱北者の経験が盛り込まれた本が紹介され、注目された。

チョン･スバン統一文芸人協会会長は、“脱北者の文学活動と同時に、北朝鮮の現実を知らせるために図書展示会を開催した”と述べ、“これから脱北者の執筆、創作活動が活発になり、北朝鮮関連の本がより多く大衆化されることを願っている”と、展示会開催の主旨を説明した。

あわせて15冊の北朝鮮関連の本を執筆したチョン氏は、“これから全国各地を巡回して展示会を行う計画”と言い、“統一後、平壌で最終展示会を盛大に行うのが夢”と語った。