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北朝鮮製の偽ドル札「スーパーノート」が、07年にアメリカが対北金融制裁を解除した後も作成されていたことが分かった。その一部が韓国にも入ってきていたと、韓国の東亜日報が4日に報じた。

同新聞はアメリカ・ワシントンのある消息筋の話を引用し、「韓米両国は昨年11月、スーパーノートを韓国に密搬入しようとした一団を摘発するなど協力捜査を進め、米朝、南北関係に少なからず影響を及ぼす事案として注目してきた。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁論議が終わり次第、強力な対北朝鮮金融制裁がなされるものとみられる」と伝えた。

韓国の釜山地方警察庁の捜査隊は、昨年11月にアメリカの偽造100ドル札9904枚(99万400ドル)を韓国に密輸入して流通させようとした疑いで、偽札を運搬したキムという人物や為替担当のアンという人物など、4人を逮捕した。中国にいる販売担当のパクという人物に対しては、インターポールに捜査の協力を要請しているという。

さらに、アメリカの財務省や国土安保省所属の秘密検察局が韓国の法務部と協力して、捜査に乗り出しているという。摘発された偽札が北朝鮮製のスーパーノートであることを確認して、国際流通組織を追跡している。しかし、摘発されたグループは「ドルの価値が急上昇し、持ち込もうとした」と言い張っており、北朝鮮と関係があると推定される国際ブローカの実態や流通ルートについては黙秘しているという。

同新聞は外交消息筋の話を引用し「07年初め、ブッシュ政権は、『偽ドル札の製造にもはや関与しない』という北朝鮮側の暗黙の約束を前提に金融制裁を解除したが、北朝鮮が実際に偽ドル札を製造していたことが、明らかになった…バラク・オバマ政権が、ブッシュ政権時代に劣らず、強力な偽ドル札根絶の対策を講じている」と伝えた。

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北朝鮮のスーパーノートは89年にフィリピンのマニラで初めて発見された。94年には外交官用パスポートを持っていた北朝鮮の貿易会社の幹部が、マカオのバンコ・デルタ・アジア銀行にスーパーノート25万ドルを入金しようとして逮捕された。

アメリカのワシントンタイムズ紙は2日に情報消息筋の話を引用し、北朝鮮が労働党傘下の機関である商標印刷所でスーパーノートを制作していると報じた。また、金正日の側近で軍部の実力者である国防委員会のオ・クンニョル副委員長の息子、オ・セウォンが偽札の制作に深く関与していると伝えた。