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夕食後、伐木班長が私を外に呼び出した。理由も分からないまま、班長の後について病棟の衛生員のところに行った。衛生員は嬉しそうに班長の顔を眺めた。

「うちのジュナの肩に、消毒薬をちょっと塗ってくれますか」

班長の言葉に、じいんと涙がにじんだ。

「ハハ、ジュナ。いい班長に出会ったな」

「ジュナのことを知っているのですか」

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「新入班長の鼻の下を赤くしたジュナのことを知らないはずはないでしょう」

班長はそうか、分かったという表情で、冗談を言う衛生員と顔を見合わせて噴き出した。就寝時間になったので横になると、昼間のことが頭に浮かんだ。担当の保安員がどうして私を憎むのかと、ふと考えた。だが、理由は全く分からなかった。

翌日、休憩室で作業をしていたら収監者がやって来て、担当の保安員が探していると私に言った。私は保安員の事務室に入ってひざまずいた。

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「こいつ、書類を見たが殺人だな」

保安員が私に関する文件を見ながら、どうして人を殺したのかと聞いてきた。

「母が飴商売をして、少しずつ集めたお金を借りていった人がいました。1年過ぎても言い訳をしてお金を返してくれないので、私が直接もらいに行きましたが、酒に酔っていて盗賊が鞭を打つように私を殴ろうとしたので、手の平で顔を殴りました」

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「それで?」

「酒に酔っていたので、よろけて壁に頭をぶつけて倒れて、地面にめりこんでいた尖った石に額をぶつけたのです」

「それでは、殴ったのは1回だけだったのか」

「はい」

「そこで死んだのか」

「いいえ。起こして立たせたら気は確かで、私に10日後に返すから帰って待っていなさいと言ったので、そのまま家に帰りました。ところが、その人が病院に運ばれて、3時間後に死にました。正直、今もまだ、私が人を殺したということを信じられません」

「ふん、それでまだおまえの罪を認めないということか」

「そうではありませんが……」

「ありませんとは、何が無いというのだ。この野郎! おまえの罪を認めないから、先生の言葉も聞かないんじゃないのか」

私は毒づく担当保安員の顔を見て、初めて事態を把握した。今までやられたことはすべて、保安課の書記の言葉を聞かなかったためだった。悪態は続いた。

「こいつ! お前の罪を認めて、その罪をあがなうために心から努力するのか、でなければ罪を認めずに要領よく怠けようとして、教化労働で体を痛めるか、俺がきちんと見守ってやるからな! 罪を悔やんで熱心に働けば生きられるはずだ。そうでなければ、自分の手で生きようとはするな。分かったか!」

「はい」

「よし、行け!」

挨拶をして休憩室に戻って来たが、考えれば考えるほど、あっけにとられるばかりだった。担当の保安員は保安課の書記にけしかけられて、僕を脅かしているのではないか!

労働をして罪をあがなって、堂々と出所しなさいと、よい言葉で励ましてくれるわけではないとはいえ、生きようとはするなとは、世の中いったいどこにこんな監獄があるというのか、分からなかった。

私は歯を食いしばって、忠実に教化労働をした。木の伐採、切断、せんていなど、収監者はあらゆる仕事を斧でした。まだ骨も固まっていない若造だと、みんながあざ笑ったが、私は上手にできてもできなくても、先頭に立って働こうと努力した。罪をあがなうためというよりは、生きるために努力しなければならなかった。努力してこそ、実を取ることも集めることもできるからだ。