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バンコ・デルタ・アジア(BDA)銀行に凍結されている北朝鮮資金の振込み問題が一層複雑になっている。この間、実務上の問題と言いつつ、2・13合意の初期措置の履行を楽観視していた当事国も、北朝鮮の作戦に焦燥感を隠すことができない。

北朝鮮はBDAの解決の過程を見守りつつ、初期措置の履行の可否を判断すると言ってきた。まだアメリカの措置が期待に及んでいないと思っている。

北朝鮮は20日に国際原子力機関(IAEA)の事務総長宛てに送ったリ・ジェソン原子力総局長の手紙で、“我々の2.13合意履行の意志には変わりがないが、まだ凍結資金が完全に解決されないため、我々も行動することができないのが問題”と語った。

リ総局長はしかし、“現在、北朝鮮の銀行とBDAの間で、問題の解決のための実務交渉が活発に行われている”と明らかにし、当事者が解決方法を探っていることを示唆した。

アメリカは今月10日、財務省の公式発表を通じて、マカオ政府が凍結した北朝鮮資金をすべて解除することで中国、マカオ、北朝鮮の関係者と議論を終えたと明らかにした。 アメリカは今回の措置で自らがすべきことを行い、これからは北朝鮮が行動に出る時であるという点を確認した。

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しかし、北朝鮮は凍結資金の送金過程で、北朝鮮の資金が国際金融取り引きで正常に流通できないという点を認識し、新しい要求を出してきた。

北朝鮮の立場を代弁する朝鮮総連の機関紙、朝鮮新報はこの日、“問題の解決の基準点を、国際金融体系による朝鮮の正常な銀行取り引きを担保にすることと想定したら、初期措置は既に履行の段階に入った”と主張した。

北朝鮮がBDAにある凍結資金をおろさないことを巡り、この間多くの疑問が出た。まだその本音は明らかではないが、朝鮮新報の報道は、国際金融取り引きの正常化が、北朝鮮の主な要求事項という点を示唆している。

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北朝鮮の金融取り引きの完全な正常化は、アメリカがBDAの調査結果自体を無効にして、北朝鮮の資金を国際取り引きする際の安定を保障する時にだけ可能だ。BDAに対する、資金洗浄の憂慮がある金融機関という指定も解除しなければならない。しかしこれは、アメリカの国内法とも関係し、現実的に可能性が低いというのが専門家たちの見方だ。

現段階で、初期措置の履行に入るためには、アメリカと北朝鮮がBDAの凍結資金の振込みと関連し、現実的妥協案を出すしかない。アメリカが保証して第3国の銀行を臨時に経由して振込む方法とともに、北朝鮮が核を廃棄する場合、アメリカが北朝鮮の国際金融取り引きの正常化のために、明示された措置を取るという方案などが、両国間で検討される可能性がある。

北朝鮮は自分のカードを使わずに、時間を引きのばして相手の譲歩を最大限得ようとする戦略を使っている。現局面は、損害を被る商売ではないということだ。更に中国もアメリカの政治的決断を促し、バックも心強い状況だ。ややもするとBDA問題が長期化する可能性がある。

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BDAの北朝鮮の凍結資金の振込み問題が相当な期間、初期措置の履行に足かせをかける場合、2.13合意は最初から大きな傷をおうことになる。アメリカ国内では、対北強硬派を中心に、2.13合意自体の評価を切下げる世論が広まると思われる。

既にアメリカ国務省が2008年と明示した北の核の交渉満了期限も、一層達成困難な目標になるはずだという憂慮が高まっている。