北朝鮮・朝鮮労働党の元国際書記だった黄長ヨブ氏(火へんに華、現在は北朝鮮民主化委員会の委員長)と、1987年に起きた大韓航空機爆破事件の犯人である金賢姫氏が、5月30日にソウルの某所で再会した。
北朝鮮の最高位の官僚だったが、金正日の独裁体制に反対するために韓国に亡命した黄氏と、北朝鮮のテロ犯罪の証人である金氏が再会したため、それだけで話題になっている。
黄氏と金氏は12年ぶりに再会した。最初に会ったのは、黄氏が韓国に亡命した直後である1997年だった。
今回再会して、黄氏は「お久しぶりです。これまで死線を突破して、よく生き残りましたね。よかった」と先に金氏に声をかけた。金氏も「12年ぶりにお会いします。ご健康を心配しておりましたが、お元気そうなお姿を見てホッとしました。本当に嬉しいです」と述べたと、同席した北朝鮮民主化フォーラムのイ・ドンボク代表が伝えた。
2人は食事をしながら、金氏の子供の話など世間話を楽しんだという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面黄氏は金氏に、「これから一緒に戦いましょう」と言い、北朝鮮政権の実態をよく知っている金氏が、北朝鮮の民主化運動に参加することを勧めた。
20年近く公の場に姿を現さなかった金氏だったが、最近日本の拉致被害者の家族と面談したことをきっかけに、再びマスコミに注目されている。金氏は黄氏の前で、大韓航空機爆破事件捏造説について訴え、日本の拉致被害者の救命活動にも積極的に取り組みたいという意志を明らかにした。