北朝鮮を脱北して米国に入国した脱北者が、最も多く定住するのは「ケンタッキー州」であることが明らかになった。
米国サイト「VICE」によると、これまでグリーンカードを得た脱北者235人のうち、ケンタッキー州在住者が最も多い26人であることがわかった。次いでカリフォルニア州の25人、ニューヨーク州の19人、コロラド州の17人の順だ。
ケンタッキー州在住の26人全員が、人口76万の州最大の都市、ルイビル市に在住している。同市のアジア系人口の割合は2.0%と、全米の5.4%に比べるとかなり少ないが、韓国系米国人は2000人在住している。
わずか2000人の韓国人コミュニティが、脱北者の受け入れに何らかの貢献をしているようだ。朝鮮戦争時に、北朝鮮から韓国に逃げてきて、後にアメリカに移民した人々が多いことも影響している可能性がある。
ケンタッキーの次に脱北者が多いのはコロラド州デンバー市で17人。次いでカリフォルニア州サンノゼ市の16人、ユタ州ソルトレイクシティの13人、そしてアリゾナ州フェニックス市とバージニア州リッチモンド市の11人となる。