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今年に入ってからは、北朝鮮当局はまず、華僑所有の違法住宅の没収に力を入れた。北朝鮮で複数の住居を所有するのは違法だが、華僑は宿泊業を営むために他人名義で物件を購入。北朝鮮当局が調査したところ、ある地域では32世帯の華僑が56軒の住宅を所有していることが判明したという。

違法とはいえ、こうして宿泊業を営む人がいなければ、市場に商品を供給する商人たちは出張すらできず、経済の歯車は回らない。

また、北朝鮮当局は春になると、「韓国人スパイ事件」との関連で数十人の華僑を逮捕した。

北朝鮮の秘密警察などによりスパイ容疑で逮捕させられた韓国人男性らは、「韓国の国家情報院が作成した偽造紙幣や金正恩氏を冒とくする漫画、エロビデオや韓流映画を記録したフラッシュメモリーなどを北朝鮮に投入した」と自白させられているが、彼らが活動していたのが中朝国境地帯だったため、接触のあった華僑までが罪を問われているのだ。

こうして様々な罪状を問われた在朝華僑の多くが懲役8年以上の刑に処せられ、終身刑や銃殺されるケースもあるとのことだ。

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もっとも、在朝華僑の受難はこれが初めてではない。過去に中朝関係が悪化した中国の文化大革命の時代には、北朝鮮の華僑に対する圧迫が強まり、帰化か帰国を強いられ華僑学校も閉鎖された。