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北朝鮮が今日(25日)午前9時54分に、2回目の地下核実験を行ったという情報が伝わり、青瓦台は緊急にNSCを招集した。

この日午前、北朝鮮の朝鮮中央通信は「共和国の自衛的核抑制力を百方に強化するための措置の一環として、主体98(2009)年5月25日に再度地下核試験を成功裏に行った」と述べ、「今回の核試験は、爆発力と操縦技術において、新たな高い段階で安全に行われた」と明らかにした。

今回の2回目の核実験については、これまでも予想されていた。ただ、その時期が予想より早まった。そこには3種類ほどの理由があると分析される。

1つ目に、北朝鮮の内部事情があげられる。

去年、金正日が初めて脳の病気で倒れた後、北朝鮮内部の状況は一変した。核心は後継問題であり、現在、金正日政権は3代世襲に向けた後継作業を急いでいる。

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去年から北朝鮮は、2012年に「強盛大国の扉を開くこと」を目標に、正確には2012年の金日成の生誕100周年にあわせて安定した3代世襲体制に入るために、国防委員会の強化など、権力内部の整備や人事異動などを実施してきた。

今回の核実験は、こうした内部体制の整備がほぼ完了したことを示唆している。

ただし、後継者は金正雲という共通の認識が内部で広まったかどうかという点についてはまだ不透明だ。また、金正日政権が2回目の核実験を繰り上げた理由として、権力内部に何らかの「不協和音」があり、それが後継問題と係わっているという可能性にも注目する必要があるだろう。「内部の不協和音」を、金正日が2回目の核実験という強攻策を通じて鎮めようとしているのかもしれない。

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2つ目に、核保有国として再び認めてもらい、対外関係、特に対米関係での強攻ドライブを通じて、米朝両者会談を強く促そうとしている可能性がある。こうした北の意図は、これまですべて見られてきたものだ。

金正日が脳疾患で倒れた後、北朝鮮は韓国やアメリカに対してすばやく対応してきた。一貫した攻撃が最善の防御という意図から、瀬戸際政策をすばやく推進してきた。2回目の核実験はこの延長線上にある。これが今回の実験の最大の背景であり、通米封南戦術が最高値に達したともいえる。

同時に中国に対しては、米朝両者対話での仲人役を強いようとしているという意図も見られる。金正日は「中国大陸の東側を騒がせたくなければ、米朝両者対話を積極的に取り持ちなさい」と言って、中国を圧迫しているのだ。したがって、今後中国の対外政策も非常に注目され、2回目の核実験をめぐり、米中間で意見が一致する場合やしない場合に備えて、韓国政府は情勢を注視しなければならない。

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3つ目に、金正日は非常に積極的に南南分裂を狙っている。「李明博懐柔」の次元を越えて、「李明博殺し」の戦術を立てている。25日の朝鮮中央通信は、金正日が盧武鉉前大統領の逝去に対し、遺族に深い哀悼の意をお伝えするという内容の弔電を送ったと報じた。金正日は2回目の核実験をすることで、今後北朝鮮に対する韓国政府の宥和主義政策が完全に復活することを狙っている。

したがって政府はまず、国内外的な非常事態であることを認識しなければならない。その次に、南南分裂を積極的に防ぎ、アメリカや日本との合同対策チームの形をとったTCOG業務を直ちに復活させなければならない。更に、アメリカと一緒に対中外交に努力を傾けなければならない。「北朝鮮の核に対する韓米中対策チーム」を推進する必要がある。何より重要なことは、南南分裂の増幅を阻むことである。