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北朝鮮と中国を結ぶ「鴨緑江大橋」は、朝鮮が日本の植民地支配下にあった1911年に完成した。その後、1943年には2本目の橋が開通したが、朝鮮戦争時に米軍の爆撃で2本とも破壊された。中国から北朝鮮へ軍事物資を運ぶために、修復されたがそのたびに爆撃で破壊され、1本目の橋はついに半分が壊された。現在使われているのは2本目の橋だ。

建設後72年も経った上に、爆撃による損傷も重なり、かなりの老朽化が進んでいる。幅が狭いため、対面通行をせざるを得ず、通行量も限られる。

こうしたことから中国政府は、南に数キロ離れた場所に、18億元の建設費全額を投入して「新鴨緑江大橋」を建設した。しかし、中朝関係の悪化から正式に開通する見通しは立っていない。

現状では、今回のような事故が発生して鴨緑江大橋が通行止めになった場合、北東に300キロ離れた吉林省の集安から慈江道(チャガンド)の満浦(マンポ)を結ぶ橋まで迂回しなければならない。