麻薬や覚せい剤も、秋夕用の食材の袋に入れてカムフラージュすれば、市や郡の境界線にある検問所を通過できるという。
「袋に「鎌」さえ入れておけば「墓参りの時に雑草を切るため」と見られ、取り締まりを避けることができる。また、先祖を崇拝する文化から、秋夕に関連したものに手を触れることは、はばかられることから治安員も軽々しく手を出せない」(情報筋)
さらに、麻薬や覚せい剤に加えて、密造酒、トンジュ(金主=新興富裕層)が経営する民間工場で作った靴底、アルミニウム、鉄筋なども多く流通している。とりわけ靴底は、「秋夕を迎えて、靴を修繕する住民が増えるため需要が高まり、国営商店から個人経営の工場へ横流しされている」と情報筋は付け加えた。